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アメリカ子育て連々記v

From Mom

第50回:ファンタジーは暗い場所で育つ?

子供達が心底夢中になって読む本は主人公の成長物語を絡めたファンタジーやサイエンス・フィクション(SF)が多く、英語圏にはエンターテインメント性の高い優れた作品がたくさんあります。現在でも、英語で書かれた新しいファンタジーは次々と生まれて続けていますが、和製ファンタジーは…?と考えてみると、荻原規子著の『勾玉三部作』をはじめとする幾つかの素晴らしい作品が頭に浮かびますが、その数は決して多くはないようです。どうしてなのでしょう?

私が初めてアメリカに来て感じた事は、部屋が暗い、道が暗い、街も暗い…という事でした。ロマンティックな高級レストランという評判の店に夕食に行くと、室内がかなり暗く、極端に暗い所では各テーブルに置いてあるロウソクを掲げてやっとメニューが読める、当然出てくるお料理は色合いが良く見えない(味は良いのですが…)、そしてお向かいに座っている人の顔はもっと見えない…という見えないづくしの店でした。でも逆に考えてみると、暗い所では痘痕もエクボ、暗いが故にすべてを美しく包み隠してしまうからロマンティックなのでは??という勝手な結論に至りました。こうして見ると高級だけに限らず、中級レベル以上のレストランは、概して照明が暗く、バーやテーブル付近だけをピンポイントで照明している所が多いようです。日本ではどの街にも煌々と明るい商店街や大型小売店がありますが、こちらではショッピング・モールやデパートでも照明を落とし気味の店が多いのです。

オフィスビルや大衆向けの小売店、スーパー・マーケット等は別として、アメリカの一般的な家を見ても台所やバスルームを除く室内は間接照明が殆どで、特に居間や寝室等は天井に照明自体が付いてない部屋もたくさんあります。そして使われる照明器具は、日本のような部屋の隅から隅までを明々と照らし出す蛍光灯による照明ではなく、昔からの電球やハロゲン・ランプによる明暗のコントラストを強く出すものが多いです。

私も来米当初は間接照明に違和感があり、行く先々で『もっと光を!』と叫びたい思いだったのですが、慣れて来るとほの暗い空間というのはなかなか居心地が良く、特に好きな音楽を聴きながらリラックスしたい時、子供達を寝かせた後に英治さんとワインを飲んで楽しみたい時、考え事に耽りたい時等は意図的に照明を落とす事が大好きになりました。間接照明は対象物を美しく柔らかく照らし出します。(これが高じて、様々なキャンドルに凝りまくった時期もありました。それに時には美しさやロマンティックを通り越して、そのままでお化け屋敷になりそうな家や、夜、車で通るだけでも気味の悪い通りもありますが…。)そして、在米20年を越えた今では間接照明にすっかり感化され、日本に里帰りするたびに、あの蛍光灯の明るさが全ての美しさを台無しにしているとさえ思うようになりました。

随分話しが逸れてしまいましたが、暗い所では、見えない部分を一生懸命想像力で補おうとするので、想像力が豊かになるのではないでしょうか?何でもあまり良く見えすぎると想像の余地が無くなるのではないでしょうか?だから西洋では想像力を駆使したファンタジーやSFがたくさん生まれたのではないでしょうか?という飛躍的な推論に至る為に、こちらは暗い、ひたすら暗いという状況を書いた訳ですが、皆さんはどう思われますか?また読書をする環境も、蛍光灯で明々と照らし出されたお部屋よりもちょっと暗めのお部屋だと、感情移入が数段容易に出来そうだと思いませんか?

(2006/10/20)

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