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アメリカ子育て連々記v

From Dad

第19回:親父の子育て-アメリカ人の「アホ・パワー」

何も無かった砂漠の真ん中にラスベガスのような煌びやかな人工の街を作ってしまうアメリカ人の「やればできる」精神と社会構造は子供の頃に養われるのだと思います。日本人で控えめである事も美徳とされる文化の国で、節度や身の丈を考えるといった事柄を意識するよう育った私としては、妬みも少し手伝って、確信もないのに「やればできる」精神で人の度肝を抜き、大した事をやってのけるアメリカ人の精神構造を「アホ・パワー」と呼んでいます。

日本人の私から見るとアホとしか思えないパワーです。やれると言って出来なかったらどうするの?なんてことは考えない。少しは考えたら?と思いますが…。同じ人間ですから、アメリカ人であれば何でも出来るというわけでは無く、実際に「アホ・パワー」のせいで迷惑を被った事も多々あります。

私は映像ディレクター且つプロデューサーとしてアメリカで様々な映像の仕事をしてきました。タレントのオーディションで、役割に応じて各人が出来る事や特技などを色々と聞いて確認するのですが、みなさん何でも「できる!」と言うのです。その言葉を信じていざ撮影が始まると…、これがプロの域に達していない… というか、ほど遠いというのもありました。アメリカで仕事を始めたばかりの頃は、何度となくこの「I can do it.」に騙されたものです。先日もアメリカ人スタッフの愚痴を聞いたのですが、子役のオーディションで本人から親からも自転車に乗れると聞いたのでその子供を起用したのに、実際は乗ることが出来ず、撮影現場は大慌てになったそうです。オーディションに受かってから撮影までの間に特訓をすれば何とかなると思ったのでしょね。

実際にオーディション時には出来なくても、猛特訓をしてやってのける人たちも居ることは居るのです。チャンスを掴み自分を高めて行くには「できる」という精神がなければ始まらないのも事実です。そして、「できる」という考えしかなく「できなければどうしよう」という恐怖がない分、余計なプレッシャーが無く、驚くべき集中力を発揮します。石を投げれば役者か役者志望の人に当たるという程のハリウッドで頭角を現す人たちには、この「できる!」としか思わないポジティブなパワーを感じます。何度か失敗を経験し大人になっても「できる」と思い続ける事ができるのは、アメリカでもほんの一握りの人たちです。しかし「I can do it.」と「Gooood!!」の洗礼が無ければ、このほんの一握りの人たちも生まれなかったでしょう。

日本で生まれ育った私に彼らほどの「アホ・パワー」はありませんが、「できなかったらどうしよう」という考えは避けたいと努力します。それでもプレッシャーを感じる時は「何も考えない」努力をします。アメリカで前向きに暮らす殆どの人たちも同じような努力をしているように思えます。だから「Just do it!」のコピーが人々の心を捉えるのでしょう。

アメリカ育ちの我が家の子供たちも「アホ・パワー」の種を植え付けられたようですが、どこまで成長するかは分りません。小さい頃にもっともっと「アホ・パワー」の肥料と水をあげておけば良かったと、どこまでも欲張りな親は、過ぎ去ってから思うものです。

(2005/4/20)

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