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アメリカ子育て連々記v

From Mom

第16回:日米小児科“異”事情

赤ちゃんが生まれて、先ずお世話になるのは小児科の先生です。日本の小児科事情はよく分かりませんが、アメリカの小児科は1人で開業している先生は少なく、2~5人の先生がチームを作り、まただだっ広いロサンジェルスでは、離れた地域に複数のオフィスを開き、ローテーションを組んで開業している先生が多いようです。

子供達がいまだにお世話になっている小児科医院も、日英バイリンガルの3人の先生方が、2箇所のオフィスで開業しています。診察は完全予約制で、予め日を決めている新生児の定期健診以外は当日電話で予約をしてから行きます。予約制なので待ち時間は殆んど無く、オフィスの中は受け付けを通ると、幾つかの小部屋に分かれていて、患者は小部屋の1つに通されます。先ず看護婦さんか助手の方が問診をして、症状や経過、飲ませた市販薬等をカルテに細かく書き留め、その後先生が各小部屋に来て診て下さいます。予防接種以外に子供に注射をする事は殆んど無く、大抵は喉の粘膜から菌を取って培養検査し、必要に応じて抗生物質を処方します。その抗生物質もブランド名は違っても、基本的には3種類の中の1つです。日本でつい最近まで開業医をしていた父に言わせると、日本の抗生物質はアメリカのものより何世代も進んでいるものが多いそうですが、必要以上に進んでいるものもあるそうです。また日本では小さな子供でもよく点滴を受けたりするそうですが、この話をこちらの先生にしたら驚いておられました。それに、こちらは完全医薬分業制になっているので、お薬が必要な時は処方箋を持って薬局に行きます。特に子供が小さい頃は1箇所で全て済ませられないことをとても不便に感じましたが、処方箋の要る常備薬が必要な人々には、自宅近くの24時間営業している薬局で薬が買えるので、このシステムは便利なのだそうです。また緊急に処方薬が必要な場合は、担当医が近所の薬局に直接電話をして薬を出してもらう事も出来ます。

夜中や休日に緊急に先生と連絡を取りたい時は、オフィスに電話をし、留守番電話サービスにその旨を伝えると、30分以内に当直の先生からお電話があって、指示を受けます。

子供が大きくなって来ると、病気よりも怪我での来院が増えますが、レントゲン検査が必要となると、提携先の病院に行かねばならず、そこでは新患なので、先ずは数ページの書類に必要事項を記入する事から始めなければならず、とても手間がかかります。

でも何にも増して、私が一番驚いたのは、発熱への対処法の違いでした。日本では子供が熱を出すと、身体を温めて発汗によって熱を下げようとしますが、こちらでは身体を冷やします。特に娘のココは2歳の時に、熱けいれん(発熱の速さに身体がついていけず、けいれんを起こしてしまう。)を経験したので、その後は発熱のたびにちょっと神経質になりました。高熱を出すと、解熱剤を飲ませてから(こちらでは経口薬のみで日本のような座薬は使いません。ちなみに、浣腸も使いません。)、人肌より少しぬるめのお風呂に入れて、熱を下げてから来院するよう指示されます。これには私の父も驚いて、そんな事をして肺炎にでもなってしてしまったら大変だと、大層心配しておりました。英治さんは、こんな熱のある子を水風呂(正確にはぬるま湯風呂ですが…)に1人で入れるのは可哀相だと自分も一緒に入り、しっかり風邪をひいてしまいました。英治さんの気持ちはよ~く分かりますが、確かにこれで一時的に熱は下がります。考えてみれば、とても理にかなったやり方で、その後も熱けいれんの再発を避けるために、ココには何度か水風呂に入ってもらいましたが(次回からは1人で…)、気持ちの底は日本の親である英治さんと私は、そのたびに子供を半ば虐待しているような気分になりました。

ティーンエイジャーの子供達は、隣の部屋で新生児がワンワン泣いていたりする小児科からそろそろ卒業したいようですが、私の方が、赤ちゃんの時からずっと診てもらっている先生方や看護婦さん達とお別れする事が出来ず、また生まれてからのデータが全てそこに揃っているので、いまだにお世話になり続けています。この調子だとお別れの日は、子供達が大学に入り、巣立って行ってからになりそうです。

(2005/3/5)

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