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アメリカ子育て連々記v

From Mom

第13回:長女出産

何とか車中出産を免れて病院に着いた時には既に歩けるような状態ではなく、ストレッチャーに乗せられて仰々しく中に入るやいなや、私を待ち構えていたのはバッド・ニュースでした。「あなたの先生は今朝方他のお産が終わり、今日の学会に出席する為につい先程帰られました。今から代わりの先生を呼びますので少々お待ち下さい。」…「エッ、エッーツ!そ、そ、そんなぁ…殺生な!」と叫びたかったのですが、先生からの折り返し電話を待たずに慌てて家を出てしまい、また先生は病院から5分の所に住んでおられるので、すぐに来てもらえるだろうと高を括っていた私も悪かったのです。仕方なく、「出来るだけ早くお願いします。もう生まれそうです。」と息も絶え絶えに言うと、返ってきたのはただ一言、「I know!(分かってるわ!)」と、『あなたのような人を毎日ごまんと見ているのよ。』とでも言いたそうなとても 落ち着いた、つれない応答でした。

一心の時は頭が大きくて、なかなか出て来なかったので、「Push! Push harder! (いきんで!もっと強くいきんで!)」 と長時間催促されて辛かったのですが、今度はもう頭が出そうな感じなのに待ったをかけられたのです。汚い話で恐縮ですが、これは超特急のお腹でトイレに駆け込んだら長蛇の列があった…という状況よりも辛かった気がします。恐らく代わりの先生が到着されるまで10分か15分位だったのでしょうが、私には一時間以上にも思えました。やっと「Hold on!(そのまま待って!)」が「Push!」に替わり、ものの3分もしないうちに長女、ココロが誕生しました。娘は、1988年9月24日、身長19インチlong(約48cm)、体重6.4ポンド(約2,900g)で、臍の緒を首に2回も巻きつけていたそうですが、元気に生まれました。

英治さんは病院に着いて一心にミルクをあげ、大ウンチのオムツを交換して、私の様子を見にきたら、もう生まれていたそうです。「元気な女の子」と聞いて、飛び切り嬉しそうでした。

でも私の苦難はこの後も続いたのです。産後一週間ほど傷口が傷むのは、既に一心の時で経験済みですが、今回は半端な痛みではないのです。お産当日で疲れていたにも関わらず痛みの為に殆んど眠れず、翌朝、やっと私のお医者様が検診に来て下さった時に尋常ならぬ痛みを訴えると、「あらまあ、巨大な痔が出来て、膨らんでますよ!こりゃ痛そうだなぁ!」と、まるで他人事のようにおっしゃるのです。この一言に私はいたく傷つき、思わす涙がポロリと出てしまいました。それで処方して下さった鎮痛剤は、タイラノール・コデイン(市販の鎮痛剤、タイラノールでドラッグのコデインをコーティングしたもの。ドラッグ愛好者の間では人気のお薬だそうです。)でした。さすがにこれは良く効いたのですが、薬で一時的に痛みが引いた後、3~4時間後に再び魔の痛みが戻ってくる毎に七転八倒の苦しみでした。

入院時、病室のテレビではソウル・オリンピックの放送を延々とやっていましたが、全く見る気も起こらず、目の前に掛かっていた緑地に大きな花がたくさん描いてある安っぽいカーテンばかりをひたすら見つめて過ごした病院での2日間でした。

後から聞いた話によると、妊娠中に痔になる人は割と多いのですね。私のアシスタントだったMisaちゃんもご多分に漏れず、「私は娘に生命をあげたのに、娘は私に痔をくれた。」とボヤいていました。それ以前は出産体験だけを分かち合って来たお母さん仲間でしたが、一旦痔の話を始めると、今度は様々な痔体験の話も弾み、「何だ、生みの苦しみにも勝るあの痛みを体験したのは、私だけではなかったのね。」と思うと、急に痔も引っ込んでしまったようです。

(2005/1/20)

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