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アメリカ子育て連々記v

From Mom

第9回:幼児虐待の疑い

長男の一心はとてもおとなしい赤ちゃんで、ミルクを飲めばニコーッとしてすぐに寝てしまうし、外に連れて行っても滅多に泣かず、時々ちょっとグズっても2~3分抱っこして揺すってあげればコテンと眠る・・・という具合で新米の親には打って付けの、あまり手のかからない子でした。おかげで私達は一心が6ヶ月位まで、手さげ式のベビー・キャリアーに乗せてちょくちょく外食を楽しむことも出来ました。

おとなしいのは性格だけではなく、動きの方も緩慢で、寝返りを打つようになっても、あっちにボッテンこっちにボッテンという感じで、まるでスロー・モーションの映像を見ているようでした。動きの鈍さと反比例するように、食欲だけは旺盛で、だんだん食っちゃ寝食っちゃ寝という生活パターンになって来て、こんなままでいいのだろうか?という一抹の不安がのん気な親の頭をよぎり始めた頃でした。何ヶ月目かの検診で、案の定、小児科の先生から、足の筋肉の発達がちょっと遅れているようだと指摘され、足を鍛える運動をさせることになりました。一心を抱いて立たせ、足を踏ん張るようにと足元を床に付けてあげても、本人は全くやる気がないのか、すべき事の見当がつかないのか、すぐにグネッと尻もちをついてしまいます。今ならドアの上のまぐさの部分にぶら下げて使うゴム製で伸縮自在のバンジーコードのようなおもちゃがあるのですが、当時そんなものは無かったので、日ごとに重くなる一心を抱いて運動をさせようとしているうちに、私の腰が痛くなってきました。

大して運動もせず食べて(正確には飲んで)ばかりいるからどんどん重くなるのです。そんな一心に出来る運動は何かと考え、日に一度くらいは泣いてもすぐに飛んで行かずに、しばらく泣かせておくことにしました。どこかの育児書に、赤ちゃんは泣くのも仕事…と書いてありましたし…。早速試してみると、最初は隣の猫のように泣いていたのですが、だんだん大声になり泣き方もエスカレートしてきて、手足をバタバタさせて一生懸命泣いているようです。さすがに顔が見える所でこれをさせるのは気が引けるので、隣室ですぐに傍に行きたい気持ちをぐっと抑えて待つこと30分。泣き止むこともなく、全身真っ赤になって泣いていました。

他に良い運動方法を思いつかなかったので、こんな具合に毎日一度昼間に思いっ切り泣かせていました。やり始めて4~5日経った時、一心が大声で泣いている最中に突然、隣のご主人が訪ねて来ました。お隣の住人はシャキッとした老夫婦ですが、かなり傷んでいる家の修理や雑草が伸び放題のお庭の手入れには全く関心を見せず、私達がたまに外で見かけて挨拶をしても、そっけない挨拶が返って来るか来ないかの間柄でした。ドアを開けると、ご主人は「赤ちゃんは病気なのか?」と尋ね、私が「いえ、すこぶる元気です。」と答えたら、いきなりズカズカと家の中に入ってきて赤ちゃんの部屋に直行し、泣いている一心を抱き上げてあちこちを調べ出しました。その時すぐには気づかなかったのですが、お隣さんは私達が赤ちゃんを虐待しているのではないかと疑っていたのです。(それに夏の暑い時で、窓は開けっ放しでしたし、一心の部屋はお隣の台所に隣接していたのです。そう言えは、お隣の凄まじい夫婦喧嘩もよく聞こえていました。)

それ以降、この運動方法はやめましたが、今から思えばやはり良い方法ではありませんでした。(そういう意味ではお隣さんに感謝です。)赤ちゃんには安心が一番、新米パパとママは、これでまた一つ勉強です。

(2004/11/20)

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