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アメリカ子育て連々記v

From Dad

第6回:親父の子育て-親父も誕生

アメリカで子供を育てる決心をしたのは良かったのですが、ここでの子育てに日本の男(私の事です)が、これほどまでに参加することになるとは思っていませんでした。

人は初めて父親になった時、自分の父親を基準にして父親というものを考えるのではないでしょうか。大正生まれの父親を父親像として描いていた私は、子育ては基本的に母親の仕事だと思い込んでいたところがあります。ところがどっこい!私の抱く父親像は、アメリカ人の父親像とあまりにもかけ離れた存在だったのです。おまけに留学組のカミさんはアメリカナイズした女性で、親父も子育てに積極的に参加するのが当然という考えですから、家庭内には微妙な波風が立ちました。とは言うものの親類縁者はみんな日本ですから、誰も助けてくれる人はいません。おのずと二人で力を合わせて子育てに励むしかなかったのです。

それに、家庭内は日本的でも一歩外に出ればそこはアメリカ、いたるところで親父が育児をしている光景を目にします。乳母車を押すのは当たり前、ショッピングセンターの男子トイレの中にもオムツ交換用のテーブルが設え付けてあるなど、社会全体が子育ては夫婦でするものという雰囲気を醸し出しているのです。そんな社会ではカミさんも胸を張って私の子育てへの参加を主張します。反論を試みるものの、説得力には欠けています。(・・と言いながらも夜中の授乳やオムツ替えは結構サボりました。)日本のように夜の付き合いが無いアメリカの親父たちは、仕事が終わるとまっすぐに家庭へ帰り、陽の暮れるのが遅い夏などは夕食前に子供たちと遊ぶというような生活習慣なのでした。そして、子育てへの参加が家事の手伝いという意味でもあったという事に気づくのにもさほど時間はかかりませんでした。

大正生まれの父親像とはあまりにかけ離れた現実です。アメリカでは必ずしも家庭のことを女性が担当するとは限りません。日本人から見ると、男の仕事、女の仕事という分類の線の引き方がとても曖昧なのです。ま、これが海外での生活という事なのでしょう。自分が抱いていた様々な概念が普遍的なものでは無く、色々な考え方や習慣があるという事実に親父になってやっと気づいたのです。もっと言えば、自分が思っている事は自分がそう思っているだけで、他の人たちはみんな違った考え方をしているのが当たり前だという発見です。特に日本は以心伝心で意思が通じる単一民族の社会であり、すべてを言わなくても分って貰えるという共同幻想を抱ける国です。また、敢えてはっきり言う事を避ける傾向もあると思います。アメリカは1から10、時には10以上を言わなければ意思の疎通が出来ない所です。相手がこちらの気持ちを察してくれるなんて事は殆んどなく、たまにあったとしてもそれは例外の出来事だったと考えます。私の場合は親父になって初めて異文化を痛烈に感じるようになりました。子供の誕生と共に、人間的な成長を必要とする親父も誕生したのでした

(2004/10/5)

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